東京漫遊談笑 NO 31 ~ NO 35

『東京漫遊談笑  NO31』

【 ソ連の貧困とベルリンの壁
  崩壊 】

《 世相が騒がしい毎日だな 》
《 ソ連のスーパーの売り場が、
カラッポのニュ―スが、テレ
ビで流れてたな 》
《 遂に、第二次世界大戦の賠償
 が底をついて、国の貧困が、
 市民生活まで浸透したかな 》
《 ソ連、中国といった、第二次
 世界大戦の賠償に頼った連中
  の、経済破綻だ。東ドイツは
 、その煽りだ 》
《 田中角栄は、たいした男だ。
 先を見越した日中友好平和条
 約の締結だ 》
《 これによって、中国は、救わ
 れる 》
《 この視点は、この世の中で、
 誰も気がつかずにきている 》
《 メディアの仕事人は、暫く、
 無知の中でノタウチ回り、
 大忙しの日々だな 》
《 誰かと、話したいな 》
《 そうだ。こんな時は、メディ
 アの界隈の銀座八丁目から、
 赤坂に向かって走ろう 》
《 おぉ~、いたいた、賢そうな
 吾人が 》
 〚 私 〛
   どうぞ、お乗りください
。      
    〚 乗客 〛
      河田町のフジテレビへ、
お願いします。
 〚 私 〛
四谷、曙橋のかっぱ橋か
らで、よろしいですか。
それでは、メーターを入
れます。お願いします。
 〚 乗客 〛
  お願いします。

〚 私 〛
     世界は、騒がしいですね
 〚 乗客 〛
    いやいや、テンテコマイ
だよ。
     あのソ連が、崩壊寸前だ
よ。連合体の崩壊に展開
していくね。
これは。
    〚 私 〛
   なかなかの読みですね

  世の中、金の切れもが
縁の切れ目、毎日の食
がままならぬようにな
ったら 、つながりは、
終わりということです
ね。

〚 乗客 〛
    そこは、どうかな。
    我々は、成行きの展開を
報道していかなければな
らない立場でね。
今は、その情報が、求
められているよ。
     〚 私 〛
   ケネディ、フルフチョ
フ時代に、ソ連は、西
側に、目を向けたと思
いまいたけどね。
    宇宙開発などに勢力を
向け、次世代への努力
をしていたと思ってい
ましたがね。
でも、ここまで貧困で
あったとは、驚きです。
     〚 乗客 〛
   そうなんだよね。
  しかし、ことは、運行
しているから、事実を
報道し、見つめていか
なければならない。
このことは、東ドイツ
の問題へと進んでいく
と、考えられているよ。
  〚 私 〛
  おぉ~、それは、大変
だ。
  西ドイツへと影響すれ
ば 、西側諸国の問題に
、発展していきますね

いい、学習になりまし
た。
  〚 乗客 〛
  そうなんだよ。
これからは、世界の動
きをよく見ていかない
とね。
何れにしても、良きに
しろ悪しきにしろ、世
界は動くよ。
あぁ~、そこで、いい
よ。

〚 私 〛
分かりました。ありがと
うございました。
運賃は・・・・・円になりま
した。
それでは、チケットの額
面の記入をお願いします
    。
お忘れ物に、気を付け下
さい。
      〚 乗客 〛
ありがとう。
   〚 私の心の中 〛
   うむ~、中国への賠償
金も、底をついたか。
    中国からのソ連、東ド
イツへの買い出しも、
限界にきたということ
だな。
技術開発が、世界を動
かし始めていることだ

自由競争から生じる合
理的製品の開発は、人
々の意識を変えて、購
買意識を変え、延いて
は、国家の経済を変え
ようとして いる。東ド
イツについては、まさ
にそうだな。
田中角栄の先を見越し
た日中友好平和条約の
締結は、合理的製品の
伝達の役目を課してい
る。
アメリカ、西側諸国か
ら日本、そして一段と
改良された製品が、中
国へと伝達されている

第二次世界大戦は、多
くの人的被害をもたら
したが、この田中角栄
の先を見越した日中友
好平和条約が、キッカ
ケになり、西側諸国の
技術が、当時共産圏と
言われた中国、ソ連、
東ドイツ等へ橋渡しの
役目を果たしている。
嘗て、社内組合の常任
幹事をして、そのある
会議で「田中角栄の日
中友好平和条約が、締
結されたことは、領土
、耕作地を奪い合う戦
乱の時代は、搾取を目
ろみ、それが叶わぬと
きは、連合と称し、連
帯組織を諜り、広域体
制の支配体制をしてき
たが、施しと搾取が両
立しなくなれば、その
支配体制は、崩壊して
いる。
ソ連邦は、この運命を
たどることになると思
われる。
東ドイツは、民族性が
、解決するものと思わ
れる。
その根拠は、西側諸国
、共産圏の狭間から分
断された国だからとい
うことからである。
ソ連、中国からの、買
い出しがなくなり、東
ドイツも国家経済は、
貧困に陥ったと考えら
れる。」と、小躍りし
て、演説調にしゃべっ
たことを思い出す。

『東京漫遊談笑  NO32』

【 有名女優さんのタクシー利用
  法 】
《 銀座四丁目は、多い人の出だ
  》
《 横断歩道の白線が見えないな

《 この混雑の中、男性が買い物
 袋を掲げて、寄ってくる 》
《 何かあるな、直感だ 》
 〚 私 〛
    タクシーをお探しですか

どうぞ、ご利用ください
。      
   〚 男性 〛
     女優さんですが、宜しい
ですか。
 〚 私 〛
  どうぞ、どうぞ、お乗り
ください。
 〚 男性=マネージャー 〛
     この先のお店で待ってま
す。私はマネージャーで
すが、買い物が済んで自
宅に帰るところでして。
 〚 私 〛
    あちらの女性の方ですね

       あぁ~、有名どころでは
ない、一際目立った一見
しただけで分かる有名な
女優さんですね。
    どうぞ、お乗りください
。     
    メーターは、マネージャ
ーの方が、お乗りいただ
きましたので、その折入
れていますが。

 〚 乗客 〛
    ありがとうございます。
安堵いたしました。
    よろしく、お願いいたし
ます。

 〚 私 〛 
    コースは、どうしましょ
うか。
    ご希望はありませんか
     〚 乗客 〛
     今日は、246を抜け
ていきましょうか。
     日曜日だし、流れがい
いかも知れませんね。
     今は、その情報が、求
められているよ。
     マネージャーどお。     
  〚 マネージャー 〛
     いいですね。それでは
    、246を抜けて、お
   願いします。
     〚 私 〛
     はい、分かりました。
  〚 乗客 〛
    いやいや、銀座四丁目は
   、凄い人出でしたね。
    景気が、宜しいのですね
   。驚きました。
  〚 私 〛
    バブルが、弾けたとはい
え、まだまだ余韻が強く
残っています。
    大きい災害、変事がなけ
れば、この様子は、暫く
は続くでしょうね。

 〚 乗客 〛
    そう願いたいものです
    ね 。
    そういえば、以前にも
何度か、乗せていただ
きましたね。
     会話の流れから感じま
す。
     〚 私 〛
     ありがとうございます。
ご一緒させていただい
ております。

  〚 マネージャー 〛
    偶然に遭遇しますね。
    私の、安心です。
  〚 乗客 〛
    こんなことが、あるの
ですね。
  〚 私 〛
     えぇ~、同じ日に2度
お会いすることもあり
ますよ。
     そろそろです。
いつものところで、よ
ろしいですか。
     分かりました。
ありがとうございまし
た。
     運賃は、・・・・・円になり
ました。
     お忘れ物に、気を付け
て下さい。
  〚 乗客 〛
     ありがとう。
また、機会があったら、
お願いします。


『東京漫遊談笑  NO33』

【 除夜の鐘と神社での女優さん
  】
《 除夜の鐘の音が、聞こえる。
 遠くから聞こえてくる、ボー
  ン、ボ- ン、ボーン・・・ 》
《 ここは、あ~、神社の正面だ
  》
《 混雑した人の流れだ 》
《 おぉ~、新年の初詣だ 》
《 急いで、車を降りて新年の初
 詣の列にならぶ 》
《 おや~、先程から俺の後ろに
 誰かつている、まあ、いぃ~
 や。人の流れだからな 》
 〚 私 〛
    二礼・二拍・一礼・・・・・。      
《 先程から俺の後ろについてい
る人がいる 》  
 〚 私 〛
    私と知合いですか。
    おや~、その顔は、いつ
もお会いしていますね。
    私と知り合いでしたかね
。えぇ~と、・・・・・。
《 女性は、無言でじっと見てい
る 》                         
 〚 私 〛
    私も、お顔は、よく知っ
ていますがね。
    はて~~、知り合いにな
かには・・・・・。
    テレビでは、よく見てい
るような・・・・・。
    ・・・・・えぇ~、あの女優
さんですか。
    でも、どうして、私につ
いておられるのですか。  

 〚 女性 〛
       今、私は、今、タクシー
の客です。
     新年の初詣をご一緒しま
した。
    突然、車から降りていか
れるので、私も、新年の
初詣だから、ご一緒しま
した。

 〚 私 〛
   いや~、除夜の鐘の音で
、すっかり我を失ってし
まいました。申し訳あり
ません。
    おぉ~、早く車に戻って
、お送りします。
    これは、これはですね。
すみません。
 〚 女性 〛
    帰るだけです。急ぎませ
んから。よろしく。

 〚 私 〛  
    大失態をしてしまいまし
た。

 〚 女性 〛
     私も、新年の初詣に気
を取られ、ご一緒しま
した。
       あの除夜の鐘の音は、
そんな響きを感じさせ
ましたね。
    お互いさまです。

 〚 私 〛
       まぁ~、ベストテン内の
売上でしょうかね。NO
1とはいきませんけど。

 〚 女性 〛
    男ですから、NO1へ向
かってください頑張って
下さい。
 〚 私 〛
    分かりました頑張ります

      さて~、近くまできまし
たが、この辺りですか。

 〚 女性 〛
    えぇ~、そこのところで
結構です。

 〚 私 〛
    分かりました。ありがと
うございました。
    運賃は、・・・・・円になり
ました。
    お参りした料金が、かか
っています。
    その分は、精査させてい
ただきます。
    お忘れ物に、気を付けて
下さい。
    今日は、大変失礼しまし
た。申し訳ございません
でした。
    ありがとうございます。
《 私の心中 》
   さすが、女優業をしている
な。
   NO1を目指してがんばれ
と励ましていただいた。

 

『東京漫遊談笑  NO34』

【 おお通りに立っている紳士
 Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ 】
《 紳士! 》
《 お昼過ぎに、身なりが立派
  な紳士が、立っている 》
《 私の横には、信号が変わるの
 を秘かに待っている3台のタ
  クシー 》
《 信号が変わるのを待ちきれず
 、その紳士目掛けて突っ込む
  》
《 紳士は、慌てて後ろにのけぞ
 り反る 》
《 おぉ~、 》
 〚 私 〛
   どうしたんだ。危ないぞ

   信号は、まだ変わってい
ないぞ。
          つい、心の中でつぶやい
た。      
《 信号が変わった後 》
《 紳士は、私の車に手を上げる
》  
 〚 私 〛
    見ていて、ヒヤッとしま
した。大丈夫でしたか。
    我もが先と、意気込んで
いましたね。
        タクシーの競争心の一駒
です。

《 紳士が、ドアから乗り込む 》                        
 〚 紳士 〛
    いや~、凄かったね。
ビックリしたよ。
 〚 私 〛
      エェ~、生存競争のなせ
ることですよ。
転倒して、怪我がなくて
、よかったですね。
         お客様の紳士然とした立
派な姿が、タクシーの運
転手の心を揺さぶり、気
持ちをはやらせたのでし
ょう。        

 〚 紳士=お客様 〛
    いつもは、社用の車で移
動するので、気がつかな
いでいたがね。
 〚 私 〛
    私が、依然、お抱えの運
転手として、お世話にな
った、零
   細企業の社長なんか、
自分でお茶をついでい
ましたよ。
    しかし、思いやりの厚
い人でした。
    どうか、先程の勇み足
のタクシーを、否めな
いでください。
    その社長は、神奈川県
の柔道の師範で、余暇
で審判をしていました

    しかし、柔道の教え子
が不幸な最期になった
ときは、私を自宅の食
    事に招き、顔全体に涙
して、

《 零細企業の社長 》
        さる大手の社員が、ニュー
ヨークの地下鉄で、ピスト
ルで殺された ニュースを
読んだか。あの社員は、
私の友人のお子さんだ。
私のところに柔道を習い
に来ていた、柔道の教え
子だ。
   東京大学の理Ⅰを出て、
さる大手の会社に就職し
   、ニューヨーク支社の
   勤務となり、通勤途上に
暴漢に襲われ、ピストル
   で殺されたのだ。
    暴漢に
   <金を出せ>と強奪され
、さる大手社員は、
   <身の安全のため、身構
えの姿勢をとり、構えた
。>
   暴漢は、その瞬間に
   <突如、ピストルを放っ
た>
   その弾は、不幸にも、大
手社員に当たり、失命し
た。
   こんな不幸な事件だ。
   涙の顔面を、両手で拭き
ながら、
   <お前よ、お前も秀才だ
   。金をせびる奴がいたら
   、今、身に付けているも
の、全てをやってしまえ
、パンツまでだ。
   人間生まれた時は、みな
裸だ。
   今、身に付けているもの
は、必ず、また、身に付
けることが 出来る。
みんなくれてやれ。
いいか。しっかり分かっ
   ておけ。>    

 〚 私 〛
     身丈、180㎝を越え
、体重は100kgを
越える、巨体の全身を
振るわせて語っていた
零細企業の社長を思い出
しました。
    そんな社長でしたが。

 〚 紳士=お客様 〛
       私は、その社員のことを
知っています。
    今では、社内の伝説的語
りになっています。
    私は、その会社の社長を
しています。
    約3000旗の社員を抱
えていります。
    私も、入社時を思い出し
ましたよ。

 〚 私 〛
       横浜の中心的なドヤ街で
得たことが、東京のド真
ん中の社長さんと通じる
とは、ビックリしました

    本社の玄関フロントでよ
ろしいですか。
    チケットの売り上げ料金
の記載を、お願いします

    ありがとうございました


 〚 紳士=お客様 〛
    ところで、君に会うのに
は、どうしたらいい。

 〚 私 〛
    路上で手を上げることで
すよ。
 〚 紳士=お客様 〛
     私には、専用の車があり
、路上で、手を上げるこ
とはないのだ
    が、今日は、お客を送ら
せ、路上に立ってたけれ
どもね。

 〚 私 〛
       無線で、呼ぶ手がありま
す。
 〚 紳士=お客様 〛
       分かった。

《 紳士Ⅱ 》
 〚 お客様 〛
        今日は、さしたる用はな
いのだが。
 〚 私 〛
          そうでしたか、頭の体操
ですね。いいことですよ

          でも何か、お話ししたい
ことが、ありましたね。
 〚 お客様 〛
          ところで・・・・・、景気は
どうかね。世の中、騒
がしいのだがね。
 〚 私 〛
        いやいや、これは、これ
はですね。20~30分
時間は、ありますか。
 〚 お客様 〛
    一時間は、見込んでいる
から大丈夫だよ。       
 〚 私 〛
    分かりました。
    銀座四丁目に向かいます

    交差点の前で停止し、信
号が変わるのを待ちます

    その間、人の流れを、見
ていてください。
 〚 お客様 〛
    分かった。
 〚 私 〛
    信号が変わりました。
    動きます。
    これが、今日の日本経済
です。
 〚 お客様 〛
    人が、一杯だね。
    しかし、どうかしたかね
 〚 私 〛  
    えぇ~、ご理解が行って
いないようですね。
    経済の動向を知るには、
地べたの横断歩道の白線
と人の足の重なりを観察
すれば良く分かります。
    横断者の足によって見え
なくなる度合いが、白線
の見える割合のどの位に
なるか、を観察すれば、
良く分かります。
    日、時間を決めて観察す
れば、より正確に分かり
ます。
    今、ご覧になられました
ように、横断歩道の白線
が、約1割にも満たない
ほど足で隠れています。
    これは、今の日本経済は
、飽和状態です。
 〚 お客様 〛
    おぉ~、そうだったのか
。なるほどな。
 〚 私 〛
    庶民が示す日本経済は、
飽和状態です。これは、
嘗て、日本人が経験した
    ことない状態です。
    経済指標で、東京証券ら
が示す経済指標と、庶民
が示す経済指標の二面を
考えなければならないと
すれば、その庶民が示す
経済指標は、単にこんな
横断歩道からも探る手立
てはあります。
 〚 お客様 〛
    いや~、参った。
    君は、ノーノックで、
    ぼくのオフィスに入って
構わないよ。
 〚 私 〛
    私は、もともと物理の理
論を考えてきました。
従って、社長のところに
用は、ありません。
訪ねることはありません
ね。
 〚 お客様 〛
    楽しかったよ。
    またの機会を楽しみにし
ているよ。
    今日は、ありがとう。
 〚 私 〛
    会社の玄関フロントです

    今日は、呼んでいただき
ありがとうございました
《 紳士Ⅲ 》
 〚 私 〛
     お呼びいただいて、あり
がとうございます。 

 〚 お客様 〛
       おぉ~、久しぶりだね。
相変わらずセイカンナ顔
だね。
    ぼくに必要なことを聞き
たくてね。
   私から聞くのではなく、
君からの見解はないかと
思ってね。
 〚 私 〛
    有りますよ。有りますよ

    人には、理性からくる知
性と、感性からくる本能
と、知性的感情がありま
す。
    カントは、これらのこと
に、分析の論を展開し、
人間解剖を試みましたが
、世事は、その援用の中
に展開しています。
    カントが真理というわけ
ではありませんが、人間
の俗な感情は、見る色、
身にまとうもので、その
心を表現しています。
    社長のところは、この“
人の心と色調の色”に関
係する業界と見ます。
    景気の動向の見分けをお
聞きになっておりました
が、この “ 人の心と色調
の色 ”が、重要ではない
かと思っていました。
    私の見解でよければ、2
~30分間、お聞きにな
りますか。
 〚 お客様 〛
    是非。是非に。面白そう
だね。お願いするよ。
 〚 私 〛
    これは、私の経験からく
る見解ですが。
    中学時代に、学内文集の
表紙絵を描いた折、学生
が、文集を手にして、ペ
ージを捲るのは、文集の
中身に係った学生の心と
それを喜びあった学生の
心を掴んだ見極めた色の
文集の表紙絵の色調を用
いていることでした。
   その後、カントの純正理
性論などを読みあさって
いたことから、この分析
が、的を得ていることに
気づき、人の洋服の色の
選択に関心が向き、見極
めた見解です。
   人の色の選択には、世相
の感性、私生活の感性、
そして個人それぞれの感
性等の心境の反映として
表現されていきます。
   黒と白は、あくまでダー
クであり、静まる表現で
す、赤から紫までの七色
にかかる光の偏光か ら生
まれる色どりは、心の隙
間の色であるという見解
です。
 〚 お客様 〛
    来年の色は、どうなるか
な。庶民が示す日本経済
は、飽和状態ということ
で。どう、判断したらい
いのかな。
 〚 私 〛
    来年の色として、うける
色は、色調のない、黒と
白のダークです。
 〚 お客様 〛
    ありがとう。今日も、楽
    しんだよ。ありがとう。
 〚 私 〛
    会社の玄関フロントです

    今日は、呼んでいただき
ありがとうございました



『東京漫遊談笑  NO35』

 【 向島とかけて宝島、その心は
《 ここは東京の下町だな。江戸
では、少し外れた下町だべな

 《 どうして向島という字の島が
  つくのだろう 》
 《 近くを流れる隅田川の離れ島
だったのかな 》
 《 しかし、この島に係る話しが
潜んでいるだろう 》
 《 チャンピオン交通㈱が廃業し
て、流れ流れて泰進交通㈱で
働く運命となった我が身 》
 《 この地は、義父が関東大震災
に見舞われた地の近くだべな

 《 吾輩にとっても、第二に故郷
よ 》
 〚 俳諧人の心の中 〛
    会社を出庫するとすぐ地
蔵坂商店街だ。下町風情
が漂っている。
    いいね、この下町風情は

    さぁ~、新たな人生の、
スタートだ。楽しみだ
な。
    おぉ~、仕事に向かう恰
好な若者が、手を上げ
ている。      

  〚 私 〛
          ・・・お待たせしました
。どうぞ、お乗りくだ
さい。

   〚 お客様 〛
        おはようございます。
本所吾妻橋の駅に、
お願いします。

  〚 私 〛
           分かりました。水戸街道
を右に曲がって、そのま
ま、真っ直ぐでよろし
いですか。
    それでは、メータを入れ
ます。お願いします。
    水戸街道、さすがに交通
量が多いですね。
    私は、亀戸の福神橋から
、この会社に転籍しま
して、今日は 、その第
一歩です。
    しかし、なんで、向島
の島を地名にしている
のか、不可解ですね。

 〚 お客様 〛
    あぁ~、それはこうい
うことですよ。
        おじいちゃんの話しで
、この辺りは、広くは
埋立地ですが、本来の
島があったところは、
     土の色が違います。
埋立地のところは、泥
土で、土の色が黒ずん
でいます。
    本来の島があったとこ
ろは、茶色の色です。
    この土の色で、島があ
ったことを、知ること
が出来ますよ。

 〚 私 〛
     ほ~ほ~、なるほど、
土の色で、島存在を知
るとはね。
    それは、正解な話です
ね。
    立派な、由縁ですね。
島という根拠が、良く
分かりましたよ。

 〚 お客様 〛   
     本所吾妻の交差点を右折
したところで、いいです
から。

 〚 私 〛
       ありがとうございました

       運賃は、・・・・・円になり
ました。
       忘れ物に気を付けて、降
りて下さい。
       貴重なお話しも、ありが
とうございます。

 〚 俳諧人の心の中 〛       
      水戸街道は、お客様が一
杯だったな。地蔵坂商店
街に戻って
    再度、流そう。
    おぉ~、まだ出勤時間だ
。待っているな。
    あぁ~、親子の出勤だ。

 〚 私 〛
        ・・・・・お待たせしました
。どうぞ、お乗りくだ
さい。

 〚 お客様 〛
       おはようございます。
銀座線の浅草駅に、お
願いします。
 
 〚 私 〛
       吾妻橋を渡ったところで
すね。源森橋を右折でい
いですか。
       それでは、メータを入れ
ます。お願いします。

 〚 お客様の親 〛
       お父さんが、払っておく
からね。

 〚 お客様の子 〛
       ありがとう。助かるわ。

 〚 私 〛
       いいですね。親子の会話
ですね。
       これから、私は、この
会社に勤めることにな
りましたから、
    ご利用いただけること
と思いますので、よろ
しくお願いします。

 〚 お客様 〛     
       いや~、こちらこそ、
宜しくお願いします。
       浅草まで近いのですが
、タクシーが便がよく
、チョイチョイと利用
させていただいています


 〚 私 〛
       この向島界隈は、多くの
利用客がいて、ビックリ
しています。

 〚 お客様 〛
       この辺りは、下町でね。
沢山の出勤者が、います
からね。
       朝は、タクシーにとって
は、稼ぎ時ですね。

 〚 私 〛
       いや~、驚いています。
亀戸では、これほどいま
せんから。
       宝の山といったところで
す。
       先程お乗りいただいた、
下町のじい様のお話しを
してくれた、お孫さんと
いい、仲の良い親子とい
った、つながりが、心に
    染み入ります。それでは
、こちらで、宜しいです
か。

 〚 お客様 〛
        いいです。       

 〚 私 〛
       おぉ~、向島とかけて宝
の山、つまり【 宝島 】
だ。
    その ”こころ ”は、下町向
島界隈の人々のタクシー
の利用度の高さと、世代
を超える “ 口承による地
域環境の伝承 ”  “ 家族
の睦まじい姿 ”を見聞き
し、その深い、熱い “ 絆
”を感じる。
    向島は、これらの宝の山
だ。別称、【 宝の山 】と
言えよう。
    いや~、いや~、世間を
見聞きした気分だ。
爽快だ。




投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ:

コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です